皆さんは「ソープナッツ」というのをご存知ですか?
ソープナッツとは
日本語では無患子(ムクロジ)と言います。
もしかしたら年配の方はご存知かもしれませんが、ムクロジの種は羽子板に付いている黒丸のアレだそうです。
ムクロジは温暖な地域で生息しており、日本でも西日本から九州にかけて生息しています。
このムクロジ、実はソープナッツと言われているように石鹸やシャンプーとしてインドなどでは利用されているそうです。
ソープナッツの実の部分には石鹸の成分であるサポニンが含まれています。
▲濡らすと・・・
▲泡が立ち始めました
(サポニンが溶け出して泡になります)
サポニンとは天然の界面活性剤で水と油などを混ぜ合わせる働きがあります。
今までの暮らしからすると、洗濯物は市販で売られている洗剤を使っている方も多いかと思います。
しかしその成分は合成界面活性剤(合成洗剤)です。
合成界面活性剤とは主に石油を原料としています。
そして人工的に作られた香料も入っていますよね。
最近はボタニカルブームなので植物由来の〜やオーガニック〜などと表示がされているものも出てきていますが成分としてはほんの一部で、成分表を見ればよくわからないカタカナの化学的なものばかり表示されています。
少し話が変わりますが無添加石鹸で約40年作り続けているシャボン玉石鹸は有名かと思いますが、その先代の社長も以前は石油系石鹸を作っていたそうですが、ある日国鉄(現JR)から無添加石鹸の製造を依頼されて作ったところ、社長自身が湿疹で悩まされていたのに治ったとのことでした。
人の肌の性質もあると思いますが、石油系が大丈夫な人もいればダメな人もいる。
しかし天然由来の洗剤が肌に合わないということは聞いたことがありません。
私たち自身も自然から生まれたのですから当然です。
ソープナッツの効果
話を戻してこのソープナッツの効果について。
サポニンの効果
サポニンは天然由来の界面活性剤であるとお伝えしました。
界面活性剤とは洗濯で簡単にいうと水と油を混ぜ合わせてくれる働きがあります。
衣類についた油汚れ(皮脂油など)を水にとかして洗い流してくれます。
またサポニンには、殺菌効果もあります。
木の実だから敏感肌やアレルギーの肌にも安心
市販で売られている洗剤には殺菌効果を高めるために化学的に作られた肌には刺激の強い成分も含まれています。
実際アトピーの人で洗濯洗剤が原因だったというのはよく聞きますし、お子さんのいるご家庭の方は洗剤選びも慎重に行なっていることと思います。
ソープナッツはサポニンに殺菌効果がありますし、その効果は天然由来なのでアレルギーや湿疹になる心配もありません。
ソープナッツの使い方
ソープナッツは洗濯洗剤の代わりに使ったり食器洗い用の洗剤や拭き掃除をするときなど、いろんな使い方ができます。
今回は一番簡単な洗濯用としての使い方を説明します。
小さな巾着袋にソープナッツを入れる
私はこちらのソープナッツを使っています。
他のお店でもたいがい小さな巾着袋がついてくるかと思いますのでその中に6粒ほどいれます。
(中の種が取ってあり二つに割れているので丸々1つ分×6粒)
※いれたら中のソープナッツが洗濯中に飛び散らないようにしっかり紐を結んでくださいね。
1組6粒くらい使い続けて1kgで30〜35回くらい使えるので1日1回洗濯するなら半年ちょっと使えます。
洗濯物と一緒に洗濯機の中にぽん
あとは洗濯物と一緒に入れればOKです。
最初は泡が立ちにくいので少し水に浸してからいれたらソープナッツの成分が出やすくなります。
私の家は3人分を洗濯していますので人数が多い場合は少しソープナッツの数を増やしてもいいかもしれません。
ソープナッツがバラバラになるまで使えます(6〜8回)。
素晴らしいソープナッツですが人によってはにおいが独特なので気になる方もいるかもしれません。
(ヨーグルトのような、リンゴ酢のような甘酸っぱい香りです)
※洗濯した後のソープナッツは独特なにおいですが、衣類自体は無臭ですので安心してください^^
最後は堆肥に
効き目がなくなったソープナッツは植物なのでそのまま自然に還すことができます。
お家で育てている植物や庭がありましたら土に還してあげると堆肥になります。
最後に
安くて1kg2500円くらいはしますが、何度も洗剤を買うよりかははるかに経済的で何より環境にもやさしい。
繰り返し使えて最後には自然に還る。
生活排水も綺麗なままなのでソープナッツは本当におすすめです。
今回紹介した洗濯用としての使い方はソープナッツをきんちゃく袋にいれてそのまま洗濯物と一緒に洗うだけなので簡単です。
ぜひ試してみてくださいね。
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